マージタスク
マージタスクについて
マージタスクを使うと、複数のデータセットのデータを1つのマージされたデータセットに統合することができます。これにより、複数ソースのデータを1か所で便利に確認し、データソースを横断したダッシュボードの作成や結果の分析を行うことができます。
同時に最大3つのソースからのデータをマージすることができます。データのマージは、結合(join)と呼ばれます。マージタスクを設定する際は、タスクの制限を参照してデータセットに適用される制限について確認してください。
利用可能な結合方法
結合方法を選択する前に、どのアンケートを「左入力」とし、どのアンケートを「右入力」とするかを決めます。これは、どの結合(join)オペレーションを使うかを決める際に重要になります。
左入力と右入力を設定したら、マージされたデータセットを作成する結合オプションは3つあります。
- 内部:マージされたデータセットには、一致する行で両方のデータセットに含まれるもののみが含まれます。
- 左外部:マージされたデータセットには、左入力のすべての行と、右入力内の一致する行が含まれます。
- 右外部:マージされたデータセットには、右入力のすべての行と、左入力内の一致する行が含まれます。
マージタスクの設定
マージしたいデータセットが2つ以上そろったら、マージタスクの設定を始めます。
- 左上のナビゲーションメニューをクリックします。
![[ワークフロー]のページで、[ワークフローを作成]の次に[指定時間に開始]をクリック](https://www.qualtrics.com/m/assets/support/wp-content/uploads//2023/01/scheduled-workflow-global-1-4.png)
- ワークフローを選択します。
- ワークフローを作成をクリックします。
- 指定時間に開始を選択します。
- 必要であれば、ワークフローの名前を変更してください。

- ワークフローのスケジュールを設定します。利用可能なオプションについては、スケジュールされたワークフローを参照してください。
- スケジュールの下にあるプラス記号(+)をクリックします。
- タスクを追加選択します。
- Select マージタスクを選択します。

- データセットを選択をクリックし、ドロップダウンメニューからデータセットを1つ選択します。選択できるのは、自分で作成したか、共有されたアンケートプロジェクトとインポートデータプロジェクトのみです。
ヒント:マージタスクからデータセットを削除するには、データセットの右にある横並びの3点をクリックします。 - [フィールド]列の下にあるドロップダウンをクリックし、各フィールド名の横にあるチェックボックスをクリックして含めたいフィールドを選択します。
ヒント:得られるデータセットの最大フィールド数は500です。結合後のソースに500個を超えるフィールドがある場合は、最初の500個のみが選択されます。注意:アンダースコア(_)で始まるフィールドは選択できません。 - 追加のアンケートを追加するには、データセットを追加クリックします。アンケートは3つまで追加できます。
- 追加した各データセットについて、手順10と手順11を繰り返します。
- すべてのデータセットを追加したら、次へをクリックします。最低2つのデータセットを追加するまでは、先に進むことはできません。

- 左の[入力]ドロップダウンでデータセットを選択をクリックし、追加したアンケートのいずれかを選択します。

- 手順15を繰り返し、右入力に使うデータセットを選択します。
- 左右の入力ドロップダウンの間に表示されている結合ボタンをクリックし、データセットの結合方法を選択します。利用可能な結合タイプについては、「利用可能な結合方法」を参照してください。

- 左の[結合条件]ドロップダウンの下にあるフィールドを選択をクリックし、データセットの一致に利用する左入力のフィールドを選択します。フィールドを選択する際には、もう一方のデータセットに存在するフィールドと値が一致するフィールドを選ぶ必要があります。
ヒント:複数のデータセットを結合する際に、結合に使用できるフィールドは1つだけです。 - 右入力データセットについて手順18を繰り返します。
- 次へをクリックします。
注意:3つのデータセットをマージする場合は、結合を追加をクリックして結合1を左のデータセットとして、3つ目のデータセットを右のデータセットとして選択し、手順15~19を繰り返す必要があります。ヒント:結合を削除するには、横並びの3点をクリックして削除を選択します。 - マージ後のデータセットの名前を入力します。

- マージしたデータを新規のインポートデータプロジェクトに読み込みたい場合は、チェックボックスをクリックします。こうすると、タスクの初回実行時に新しいインポートデータプロジェクトが作成されます。
注意:このボックスにチェックを入れない場合、ワークフローでデータプロジェクトに読み込みタスクを作成する必要があります。このタスクでは、マージ後のデータセットの保存先となる既存のインポートデータプロジェクトを選択できます。
- マージ後のデータを新規のインポートデータプロジェクトに読み込む場合は、フィールドの1つを一意のIDとして選択する必要があります。
注意:一意のIDは文字列でなければなりません。文字列以外のフィールドは選択できません。ヒント:アンケートの選択肢は一意ではないため、一意のIDとして使用することはできません。
- デフォルトでは、各フィールドの先頭にアンケート調査名が追加されてデータセットに読み込まれます。必要であれば、各フィールドのフィールド名をクリックして名前を変更することができます。
注意:アンダースコア(_)で始まるフィールド名は利用できません。アンダースコアで始まるフィールドはすべて、マージ後のデータセットから除外されます。
- 保存をクリックします。
- ワークフローがオンに切り替えられていることを確認します。
実行結果
マージタスクが実行されると、タスクの実行結果を見ることができます。最初の実行で結合結果のデータセットに行が生成されなかった場合、マージされたデータセットは作成されません。
マージしたデータセットの確認
マージタスクが正常に実行されると、結合されたデータセットを確認することができます。
- プロジェクトページに移動します。
![[プロジェクト]ページでマージしたデータセットを確認](https://www.qualtrics.com/m/assets/support/wp-content/uploads//2021/11/merge-task-19.png)
- 該当するインポートデータプロジェクトをクリックします。これはマージタスクの設定を行った際、手順22で使った名前となっているはずです。
- プロジェクトで最初に表示されるのは、マージされたデータです。各列はアンケートの名前で始まるため、その列がどのデータセットに属するかが明確に分かります。
ヒント:マージタスク内で新しいインポートデータプロジェクトを作成することにした場合、一意のIDの列には列名の前に「id」と表示されます。 - 回答を分析したい場合は、[データと分析]にあるほかのタブをクリックします。詳細については、以下のページを参照してください。
ヒント:ここに表示されるタブは、ユーザーそれぞれのユーザー権限によって異なります。
データをクアルトリクスにインポートすると、Stats iQ、Text iQ、クロス集計、回答の重み設定を使用してデータを分析することができます。また、CXダッシュボードのデータソースとしてプロジェクトを使用することもできます。
制限
マージタスクには以下の制限があります。マージタスクを設定する際にこれらの制限を超えた場合、タスクは正常に実行されません。
ソースデータセットの制限:
| 各ソースデータセット内のフィールド数 | 500フィールド |
| ソースデータセット内のレコード数 | 100万レコード |
| 列のサイズ | 100 KB |
| マージされたデータセットに選択したフィールド数 | 500フィールド |
マージされたデータセットの制限:
| 結合されたデータセット内のレコード数 | 100万レコード |
| 結合されたデータセットのサイズ | 1 GB |
タスクの制限:
| 1つの結合内のデータセット数 | 3つのデータセット |
| マージタスクの実行頻度 | 24時間ごとに1回 |
内部結合
以下の制限は内部結合に特有のものです。
| ソースデータセット内のフィールド数 | 500フィールド |
| ソースデータセット内のレコード数 | 100万レコード |
| マージされたデータセットのサイズ | 100万レコード |
左結合
以下の制限は、左外部結合に特有のものです。
| ソースデータセット内のフィールド数 | 250フィールド |
| 各ソースデータセット内の行数 | 50,000行 |
トラブルシューティング
マージタスクを設定して実行する際に発生する可能性のある問題をいくつか示します。
- フィールド名があいまいな場合、マージタスクが実行されないことがあります。これは、タスクの設定の手順25で指定した2つのフィールド名が同じであることが原因です。それらのフィールド名のうち、どちらかのフィールド名を変更してください。
- データセットが構築されている最中の場合、マージタスクが実行されないことがあります。これは、実行したタスクが、ソースデータセットの1つとして古いアンケートを使用していることが原因です。解決するには、24時間後にタスクを再度実行してください。
- 新しいアンケートをソースデータセットとして選択した場合、マージタスクが実行されないことがあります。これは、タスクを設定する際には選択可能だった新しいアンケートが、処理には利用できないことが原因です。最大24時間待ってからタスクを再度実行してください。
- ソースであるアンケートのデータセットに最近変更があった場合、マージタスクが実行されないことがあります。これは、タスクを構成する際には表示されていたそれらの変更が、処理には利用できないことが原因です。数時間待ってからタスクを再度実行してください。
- マージタスクの設定を行う際やマージされたデータセット内で新しいアンケート回答が利用できないことがあります。数時間待つと、これらの回答がタスク内で利用可能になります。
- マージタスクは、前回の実行以降に追加された新しい情報のみを処理してマージします。ワークフローが数回実行された後に、情報の再処理またはプロジェクト全体の処理を行いたい場合は、マージタスクを削除して最初から作成し直す必要があります。ワークフローやタスクを複製しても期待どおりには動作しません。一から作り直す必要があります。
- アンケートからデータをマージする場合、マージされたデータセットは質問の選択肢のテキストではなく、ソースの割り当て識別値を使用します(たとえば、満足度に関する質問の「非常に不満」~「非常に満足」というスケールのデータをマージする場合、データは1~5のスケールに割り当てられます)。
- データソースの結合数が最大値に達した場合、既存のワークフロータスクまたはCXデータセットを削除する必要があります。CXデータセットの削除または編集については、データに関するページを参照してください。さらに、CXジョインの編集も参照してください。
![マージタスクの[結合の構成]](https://www.qualtrics.com/m/assets/support/wp-content/uploads//2021/11/merge-task-available-joins.png)
