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SAP、クアルトリクスの上場計画を発表
本リリースは、7月26日に弊本社(SAP・クアルトリクス)から発表された発表文の抄訳です
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本リリースは、7月26日に弊本社(SAP・クアルトリクス)から発表された発表文の抄訳です
【2020年7月26日 ワルドフ発】
SAP SE(NYSE:SAP)は、クアルトリクスを米国での新規株式公開(IPO)を通じて上場させる計画を発表しました。
クアルトリクスは、急速な成長と進化を続ける大規模な市場であるエクスペリエンス管理(XM)分野のマーケットリーダーであり、開拓者です。SAPは、クアルトリクスの過半数株式の保有を維持する方針です。今回IPOを行う第一の目的は、クアルトリクスがエクスペリエンスマネジメント市場で可能性を最大限に生かすための能力を強化することです。IPOによってクアルトリクスの自律性が高まり、SAPの顧客ベースの枠を超えて基盤を拡大できるようになります。
SAPのCEOを務めるクリスチャン・クライン(Christian Klein)は次のように述べています。「SAPのQualtricsの買収は大きな成功となりました。2019年のSAPのクラウド分野の成長率は、当初の期待を上回る40%超です。この数字は、世界の状況からすると非常に好調なものです。ライアン・スミス(Ryan Smith)氏、ジグ・セラフィン(Zig Serafin)氏との話し合いの結果、Qualtricsがエクスペリエンス管理分野での成長を続け、顧客のニーズに応え、自らの買収戦略を模索し、優秀な人材を確保していく上で、IPOが最善の策であるという結論に達しました。市場開拓および研究開発(R&D)分野において、QualtricsがSAPにとって最も重要で最大のパートナーであることに変わりはありません。クアルトリクスは、自律性が高まることで新たなパートナーシップを結ぶことや、エクスペリエンス管理の総合的なエコシステムを構築することもできるようになります」
SAPのクラウドポートフォリオを構成するクアルトリクスは元々、これまでSAPが買収してきたほかの企業と比べて高い自律性を維持してきました。クアルトリクスの創立者と現経営陣は、引き続き同社の事業を運営します。
クアルトリクスの創立者であるライアン・スミス氏は次のように述べています。「エクスペリエンス管理という分野を創った当初の目的は、少しでも多くの企業がQualtrics XM Platform™を通じてアクションを取ることをサポートすることでした。SAPの世界におけるビジネス展開は類を見ないものであり、今後も引き続きパートナーシップを通じて多くのことが達成できると期待しています。同時に、今後は幅広いパートナーとともにXMエコシステムの構築を進めていくことができます」
エクスペリエンスデータ(X-data)とオペレーションデータ(O-data)の統合による企業の意思決定支援に大きな可能性を感じたSAPは2018年、クアルトリクスの上場予定日のわずか4日前に同社の買収に合意しました。現在SAPは、クアルトリクスの株式の100%を保有しています。SAPはクアルトリクスの過半数株式の保有を維持する方針で、スピンオフや過半数株式の売却は予定していません。ライアン・スミス氏は個人としての最大株主となる予定です。
SAPは、インテリジェントエンタープライズ戦略の重要な要素であるエクスペリエンス管理およびQualtrics XM Platformへのコミットメントは変わらず維持していきます。SAPとクアルトリクスは、今後も共同イノベーションと市場開拓において最も緊密かつ重要なパートナーであり続けます。
IPOの条件や時期はまだ最終決定されておらず、市場の状況次第となります。
クアルトリクスは今後も株式の過半数を保有するSAPの連結子会社となるため、今回のIPOがSAPの2020年以降の財務目標に影響に及ぼすことはない見込みです。
■クアルトリクスについて
クアルトリクスは、企業や組織のエクスペリエンス・データ (X-data™)の収集から管理・分析、およびそのデータに基づくアクションに至るまでを同じプラットフォームで運用を行うテクノロジープラットフォームです。Qualtrics XM Platform™は、チーム、部門、組織全体がビジネスに欠かせない顧客、製品、従業員、ブランディングという4つの主要なエクスペリエンスを一つのプラットフォームで管理するのみならず、アクションへつなげるシステムです。世界中の大企業11,000社超に、継続して人々に愛されるプロダクトの提供や、より多くのロイヤルカスタマーの獲得や、素晴らしい従業員文化の創造、あるいはアイコンとなるブランドを創るためにクアルトリクスを利用いただいております。顧客の中にはフォーチュン100企業の75%以上、米国のトップ100ビジネススクールの99校が含まれます。詳細と無料アカウントについては、www.qualtrics.comをご覧ください。
2018年11月、SAPによる米80億ドルでの買収を発表し、2019年1月より、SAPグループの一員として事業を展開しています。
■SAPについて
SAPはインテリジェントエンタープライズを基盤とするエクスペリエンス企業として、エンタープライズ・アプリケーション・ソフトウェアの市場をリードし、あらゆる業種・規模の企業の成功を支えています。世界中の商取引売上の77%は何らかのSAPシステムを使用しており、SAPのマシンラーニング、IoT、高度なアナリティクスの技術は、企業のビジネスを「インテリジェントエンタープライズ」に変革していくことに寄与しています。SAPは、人々や組織が的確なビジネス判断を行うための洞察力を深めるサポートをし、高い競争優位性を実現するための協業を促進しています。よりシンプルになったSAPの技術により、企業はボトルネックにわずらわされずに目的に沿ってソフトウェアを最大限に活用できるようになります。SAPのエンド・ツー・エンドのアプリケーションスイートとサービスは、44万以上の企業および公共事業のお客様が利用し、ビジネスにおいて利益を上げ、絶え間ない変化に適応し、市場における差別化を実現するサポートをしています。お客様、パートナー、社員、ソートリーダーなどのグローバルネットワークを通して、SAPは世界をより良くし人々の生活を向上させることに貢献しています。
(www.sap.com)
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