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お客様事例

三菱重工 + クアルトリクス

経営戦略に添い、
従業員の思いやニーズに即した
有効な人事施策のために

三菱重工での導入効果

経営戦略に沿った
HR 戦略策定と
その効果測定

全社向けサーベイの
工数を大幅に削減

直感的なデータ理解を
助けるツールに基づく
新たな視点の獲得

導入の背景


三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、1884 年の創立以来、社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。 長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現に向けたエナジートランジション、社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野の発展に取り組み、人々の豊かな暮らしを実現します。 同社の国内外拠点では約 77,000 人の従業員が働いています (2023 年 3 月 31 日時点)。

より経営戦略に沿った HR 戦略策定とその効果測定、そして従業員の思いやニーズに基づいた有効な人事施策のタイムリーな実行のため、同社はクアルトリクスの従業員エクスペリエンス (EX) 管理ツール EmployeeXM を、グローバル全体を対象に導入しました。

従業員の考えや思いを
タイムリーに把握・理解して
データ化・分析し
有効な人事施策の迅速な実行と
改善に繋げる


魅力ある企業文化創出と、
挑戦を続けていくことのできる
環境醸成のために

近年の急激なビジネス環境・労働市場の変化に直面していた三菱重工では、成長領域の拡大や事業の伸長を推進するにあたり、より全社的な経営戦略に沿った形で人事戦略を策定するとともに、従業員の考えや思いをタイムリーに把握・理解してデータ化・分析することで、有効な人事施策の迅速な実行・改善に繋げたいと考えました。

「脱炭素やデジタル化などのビジネス環境全体の変化、また少子高齢化や価値観の多様化などに対応していく中で、今後の人事戦略はより全体的な経営戦略と連動させ、またデータ・ドリブンに効果を測定しながら実践していく必要があると感じました」 と、同社でHRマネジメント部HRDX推進グループ・グループ長を務める吉村卓郎氏は振り返ります。

「大きく変化を続ける市場で存在感を維持し、また時代のニーズに合わせた新規事業を開拓していくためには、成長領域を担う人材を獲得するための魅力ある企業文化創出と、グループ員がそれぞれの立場で新分野の知識を獲得し、挑戦を続けていくことのできる環境醸成の両方が重要です。

その実現のためには、従業員エンゲージメントをはじめとする人事関連のデータを測定し、必要な人事施策を実行していく必要があるとの結論に至りました。

また、2020 年の世界的パンデミックで在宅勤務体制に移行したことで、積極的・体系的に従業員の思いや声を収集する機会を作らなくてはならないと考え、クアルトリクスの EmployeeXM をグループ全体でグローバルに導入することを決定しました。」 と、吉村氏は語ります。

EmployeeXM 導入で
タイムリーな人事施策の実行を目指す

同社では、以前からも人事コンサルティング会社と連携の上、定期的な従業員意識調査を実施していました。しかし、サーベイの発信・回答内容の把握までに時間と手間を取られがちになることや、従業員の意識理解や関係各所への情報共有・有効な施策の実行までに時間を要するため、タイムリーな人事施策実行の妨げとなる可能性があることなどの課題に直面していました。

これらの課題を解決するためのツールとして、スピーディーな従業員向けサーベイの発信から回収、分析までがワンストップで可能になる、クアルトリクスの EmployeeXM を導入しました。

EmployeeXM 導入の決め手となったのは、同ツールが備える分析用のダッシュボードでした。「サーベイの結果が分かりやすく表示されるダッシュボードで、閲覧者の関心に合わせてダイナミックにデータを分析できる点に魅力を感じました。一般的な PDF や表計算シート等での結果レポートとは異なり、直感的で動きのあるダッシュボードは、関係各所の関心を高め、データをより深く分析してもらいやすくなることを期待しました」 と吉村氏は語ります。

「設問も自由にカスタマイズできるため、各社・各部署で感じている課題に寄り添った設問を自由に設定できる点も、社内ニーズに確実に応えていくためのツールとして優れていると感じました。」

短時間でプロセスを回し、
スピード感を持って
『いま』必要とされる
人事施策を打ち出す

三菱重工では、EmployeeXM を利用してエンゲージメント サーベイとパルス サーベイの 2 種類を実践し、従業員の声に耳を傾けることに取り組んでいます。

「エンゲージメント サーベイは、全社・経営視点からの問いを設け、一定期間の中での定点観測として、グループ全体でグローバルに実施しています。結果は全社や事業部単位などの階層別に結果を把握し、得た情報に基づいた施策・取り組みの検討に役立てています」 と吉村氏は説明します。

「これに対してパルス サーベイは、部や課などより小さな単位を実施主体とし、所属部門での職場環境・働き方といった身近な事柄に関する設問を置き、従業員との 『対話』 の回路として役立てています。サーベイを実施する部門が主体となって課題へのアクションを検討し、より効果的に PDCA を回すことを目的として実施しているものです。いずれも観点としては必要なものであると考えており、相互補完的な位置づけになると感じています。」

EmployeeXM を利用した調査の実施・サポートを担当しているHRDX 推進グループでは、配信・回収・分析までのサーベイの全サイクルを、スピード感をもって実施できることが高く評価されています。以前はサーベイの実施から回収・分析、報告書の完成まで半年以上を要していましたが、サーベイの結果をリアルタイム表示・グラフ化できる EmployeeXM を導入したことで、工数は大幅に削減されました。

「SuccessFactors との連携により、サーベイでのメール配信をスムーズに実行することができました。また、寄せられた回答は、手作業での集計の手間いらずでダッシュボードにリアルタイムで表示され、すぐに結果が確認できることも便利さを感じました。

加えて、EmployeeXM では定型のサーベイを利用することができるため、HR 部門や調査の実施を担う各職場での負担も少なく、短時間で回答を確認でき、回答から打ち手の実施まで時間を短縮できました」 と吉村氏は語ります。

「結果の確認までに長い時間を要していた以前は、『結果を把握して施策を検討している間に上司が交代してしまった』『施策が固まる頃には事情が変わり、無駄な労力を使ってしまった』 等の問題が起きてしまったこともありました。

短時間でプロセスを回し、スピード感を持って 『いま』 必要とされる人事施策を打ち出していける環境が整ったことには、大きな価値があると感じています。」

従業員のニーズや想いに即した
問題解決ができる環境を整える

「複数言語での配信や組織階層に基づいた権限設定、匿名性を担保したダッシュボード等、細やかなニーズにも応えられる EmployeeXM には、様々なサーベイに活用できる可能性を感じています」 と、同社でHRマネジメント部HRDX推進グループに所属する野澤ひとみ氏は語ります。

「以前は、各部門やチームがそれぞれ別のツールを使っている状態だったため、『データがサイロ化する』『データ管理に不安がある』 等の懸念がありました。しかし、データセキュリティが担保され、しかも操作が簡単な EmployeeXM のサーベイが利用可能となったことで、『問題の解決のために従業員の声を聴く』 ことがより身近になり、より従業員のニーズや想いに即した問題解決ができる環境が整ったと感じています。」

サーベイを経由して汲み取られた従業員の声は、人事部門はもとより経営層にも届けられ、人事施策に対する新しい視点の提供源として大いに活用されています。

「ある部門で実施したサーベイに、『どのような要素が働きがいの向上につながるか』 についての設問があったのですが、実施前は、重要度が高い要素は金銭的な報酬なのではないかと考えていました。しかし、実際に最も高いスコアを記録したのは 『お礼や感謝の言葉をもらった時』 という項目であり、金銭的な報酬の順位は非常に低いという結果が出ました」 と吉村氏は語ります。

「このサーベイの結果を見た経営幹部も、感謝の思いをきちんと口に出して伝えることの重要性を再確認し、意識していこうと感じたと語ってくれたのが印象的でした。」

各層のニーズに応じた解決方法を考え、
施策に反映させていく

三菱重工では、柔軟に利用できる EmployeeXM を活用し、今後も従業員の声に耳を傾け、データに基づいた効果的な施策を、スピード感を持って実行していくことを計画しています。HRDX 推進グループでは、その足がかりとして、EmployeeXM の社内での活用を更に促進していきたいと考えています。

「先日、EmployeeXM を活用した当社グループ全体でのエンゲージメント サーベイが完了しました。グループ全体のエンゲージメント サーベイを、クアルトリクスのツールを利用して実施したのは初めてのことでしたが、これまでのコンサルティング会社に依頼していたサーベイでは得られなかったインサイトも多く得られる可能性を感じています」 と吉村氏は語ります。

「以前から国内外の全グループに対して従業員意識調査を実施し、結果に対するスコアを算出するなどして、浮上した課題を解決するための施策も打ったのですが、グループ会社の一部ではその次の回の調査でもスコアは改善せず、頭を抱えていました。

しかし、 EmployeeXM を利用して実施した調査の結果、設問によっては、『男性シニアリーダーの間ではスコアが高いが、入社数年の一般従業員の間では低い』 など、年齢層や職種、性別などで回答内容に大きな開きが発生していたこと、平均値を算出する段階でそのような差が見えなくなってしまっていたことが判明しました。

問題に対して一律の施策を打つのでは意味がなく、各層のニーズに応じた解決方法を考え、施策に反映させていくことが重要であることが、具体的に示された結果であると感じました。」

このような気づきの背景には、EmployeeXM が提供するダッシュボード等、直感的なデータ理解を助けるツールが存在するといいます。「EmployeeXM で提供されているヒートマップ機能では、設問別に回答者の属性に基づいて傾向を確認することができるため、どのような層がどの部分に満足しているのか、または不満を持っているのかが視覚的に理解できます」 と野澤氏は説明します。「クリックするだけの簡単な操作で、各設問に対する回答傾向を表示させることができ、非常に便利に感じています。」

従業員の声に基づく
データ ドリブンな意思決定を
もっと身近なものに

吉村氏は、今後の目標として「課題発見・解決の手段として、国内外の当社グループ内で一人でも多くの方に、クアルトリクスのツールを届けていきたいと考えています」 と語ります。

「データ ドリブンな意思決定を進めるためには、まずデータを集めていく必要がありますが、そのためにクアルトリクスはすばらしい手段のひとつだと思っています。

サーベイとデータが各従業員にとって身近な存在となることで、各部門が現在向き合っている課題・今後新しく見えてくるであろう課題に対する解決の手助けができればと願っています。既に複数の部署からサーベイのカスタマイズ等に対する相談を受けており、今後の更なる拡大を目指していきます。

また、今後は海外グループ会社に対してもサーベイを発信・分析していけるよう展開を予定しています。海外グループ会社の HR に対して、日本主導で進めた SuccessFactors やクアルトリクス等の導入に対するフィードバックを受け、我々の取り組みについての今後の改善に繋げていきたいと思っています。」

野澤氏は、「現在の業務の中で継続したい業務・なくした方がよいと考える業務・新たにやってみたい業務など、意見を出し合いながら、真に必要な業務をみんなで議論しながら決めていくというプロセスを回すための一環として、アイディア ボード機能を利用してみたいと考えています」 と語ります。

「今後も、サーベイの目的に応じたテンプレートを用意するなど、従業員の声を聴き、その結果を活かしてデータ ドリブンに意思決定をすることが、社内でもっと身近なものとなるよう、尽力していきたいと思います。」

寄せられた声を十分に活かして
関係者にフィードバックし、
課題の解決や事業の拡大に貢献

同社では、取り組みの実現に対するクアルトリクスの導入支援 (プロフェッショナルサービス) や、導入後の活用支援 (カスタマーサクセス) のサポート体制にも、高い評価の声が寄せられています。「当社の経営課題を正しく理解し、先回りしたソリューションを提案いただくなど、万全のサポートを提供してくれるクアルトリクスには非常に感謝しています」 と吉村氏は語ります。

また、他社のクアルトリクス ユーザーとの交流の機会が豊富に設けられていることも評価されています。

「例えば、回答率向上のためにどのような工夫をしているかについて、ユーザー各社の取り組みをお伺いする機会があったのですが、『経営層や実施主体からのメッセージが有効』 とのアイディアにヒントを得て、当社でもHR 担当役員から従業員に宛てたメッセージ、マネージャー向けメッセージ、海外グループ会社向けメッセージと宛先と内容を分け、それぞれのサーベイの趣旨や実施に込めた思いを発信することにしました」 と野澤氏は語ります。

「このようなヒントを、同じような問題に取り組んでおられる担当者の皆さんの取り組みから学ぶことができ、改善を重ねていくことができるのは、自社の取り組みの改善にも大きなプラスとなっていると思います。」

吉村氏は、「今後も、クアルトリクスからのサポートを活かしながら、当社グループにおける事業の発展と従業員エンゲージメント向上の両立を目指していきたいと考えています」 と語ります。

「これからの当社グループを担い、成功を左右するのは当グループの従業員ひとりひとりであり、従業員エクスペリエンスの向上なくして事業の成功はないと考えています。そのためには、ただ従業員の声を収集して良しとするのではなく、寄せられた声を十分に活かして関係者にフィードバックし、課題の解決や事業の拡大に貢献することを目標としていきたいと考えています。」

従業員の声に基づいたデータ ドリブンな意思決定を
クアルトリクスで身近なものに

吉村 卓郎 氏

吉村 卓郎 氏

三菱重工業株式会社
HRマネジメント部
HRDX推進グループ グループ長

ただ従業員の声を収集して良しとするのではなく、寄せられた声を十分に活かして関係者にフィードバックし、課題の解決や事業の拡大に貢献することを目標としていきます。

野澤 ひとみ氏

野澤 ひとみ氏

三菱重工業株式会社
HRマネジメント部
HRDX推進グループ

サーベイとデータが各従業員にとって身近な存在となることで、各部門が現在向き合っている課題・今後新しく見えてくるであろう課題に対する解決の手助けができればと願っています。

三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、1884 年の創立以来、社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現に向けたエナジートランジション、社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、人々の豊かな暮らしを実現します。

MHI.COM/JP
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業種

製造業

地域

グローバル

会社規模

大規模

ビジネスタイプ

B2B

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