こんにちは!クアルトリクスの採用チームの矢口菜々子です。
クアルトリクスで働く Qmember の「エクスペリエンス(体験)」について聞くブログシリーズ、4回目となる今回は、カスタマーサクセスマネージャーとして働く森 千花(もり・ちか)さんにお話を伺いました。
森さんは、クアルトリクスの製品やソリューションを導入されたお客様に対し、CX・EX のプロジェクトを成功に導くための支援を提供しています。Women’s History Month (女性史月間)でもある今回のインタビューでは、働く女性であり一児の親でもある森さんに、女性として・親として・職業人として IT 業界で働くことについてお聞かせいただきました。
まずは簡単に、これまでのキャリアについてお聞かせください。
新卒でコンサルティング会社に入社して 約 7 年間勤め、その間にはマネージャーにも昇格しました。その後、外資系のエクスペリエンス デザインの会社に移籍し、産休と育休を経験しながら 2 年ほど働いて、その後「エクスペリエンス ギャップの解消」のメッセージに魅力を感じたクアルトリクスに入社しました。家族の支援も得ながら、カスタマー サクセス部門で働き、クアルトリクスのお客様の製品活用やプログラム運用を支援しています。
働く親として、クアルトリクスで働く経験はどのようなものでしょうか?
クアルトリクスへの入社時点でまだ子どもが 7 ヶ月という月齢、しかもコロナ禍中ということもあり、自分でもどのような働き方になるか、社会がどうなっていくのか不安に感じていた時期でした。
しかし、上長も子どもを持つ女性であり、面接中から入社後までサポートを受けられたこと、チーム内にも社内にも育児中のお母さん・お父さんの立場であるメンバーが数多くいたことを、非常に心強く感じました。
Slack 上に、東京オフィスで働く有志が情報交換等のために結成している「パパママ会」があったりなど、子どもを持つ親という立場のクアルトリクス メンバーがお互いに支え合う環境があることはとても心強く、自分のキャリアにもプラスになると感じています。
また、頭では理解していると思っていても、「子どもを持つ親」という立場になってみて、初めて「腹落ち」レベルで理解できたエクスペリエンス ギャップも少なからずありました。
例えば、小さな子どもがどんなに体調を崩しやすいか、ということですね。「子どもを保育園に預けて最初の 1 年間のうちの 2 ヶ月は、何らかの体調不良で休ませることになる」という事実は頭では理解していましたが、実際に子どもを預ける親という立場になって、改めて身にしみて理解できました。自分自身で大変さを実感するとともに、今まで一緒に働いてきた先輩たちへの敬意が一段と増したように感じます。
クアルトリクスで働くことで、社会に多く存在するエクスペリエンス ギャップをお客様が埋めるお手伝いをするとともに、その先におられるお客様のお客様の声を形にしていくことに、大きな魅力とやりがいを感じています。
女性として、クアルトリクスで、また IT 業界で働くことについて、どのように感じていますか?
クアルトリクスでは、良い意味で「女性/男性だからこうしないといけない、こうあるべき」という周囲からのプレッシャーはなく、個人としての姿勢が重視されていることは素晴らしいと感じます。もちろん、無意識なバイアスの存在を感じることもありますし、日本社会はまだまだ男性優位であると感じることも少なくありません。IT の世界には、女性のリーダーがもっと増えて欲しいとも思います。
しかし、クアルトリクスの良いところは、仲間としてお互いを支え合う環境があることだと感じます。私も参加している WLD (Women's Leadership Development) では、世界の様々なオフィスに所属するメンバーが、女性の活躍推進のために様々な活動に取り組んでいます。また、東京オフィスでも、若手メンバーに対して中堅・ベテラン社員が自分の経験を話したり、相談に乗ったりする社内キャリア支援イベントやプロジェクトなどが、社員のイニシアティブで進行しています。
会社全体のミッションでもある「ギャップを埋める」活動に個人のレベルで参加し、視野を広げることができることも、「お互いを支え合う」クアルトリクスの姿勢の現れだと思います。
今後、働く女性として、また親として、今後の世代を支援する側に立つことになるとき、後から来る世代にどのような支援をしていきたいと思いますか?
クアルトリクスで、またこれまでのキャリアを通じて学んだ中で最も重要だと感じたのは、「自分の物差しで相手を測らない」ということの重要さでした。
例えば、同じ「子どもを持つ親」という立場であっても、子どもはひとりひとり違いますし、親の姿勢や育児をする環境も違います。もちろん、必要とする支援や悩みも違ってくるはずです。「自分ができるのだから、相手もできるはず」、逆に「自分ができないのだから、相手にもできないに決まっている」という考え方は、相手と自分の立場や考え方の違いを無視してしまうことにつながります。それでは、相手の悩みや立場を本当の意味で理解し、支えることはできません。
自分の固定概念を前提に相手と向き合うのではなく、相手の声や思いに本当の意味で耳を傾けることが重要だと思います。
社会で「本当にやりたいこと」ができるかどうかは、本人自身の努力も必要ですし、運も大きく関係します。しかし、性別などに代表されるような不必要なエクスペリエンス ギャップで、挑戦したいことに挑戦できなかったり、夢を諦めざるを得なくなるような社会は、後輩たちにも、私自身の子どもにも受け渡したくないと思います。
もちろん、社会はすぐには変わりません。人の意識変革も必要です。だからこそ、同じ環境に置かれた、立場の近い仲間たちがお互いに支え合い、お互いを理解し合いながら問題の解決に取り組むことが重要だと思いますし、クアルトリクスにそのような「相互扶助」の環境があることに非常に感謝しています。
クアルトリクスでは
さまざまなポジションで採用を強化しています