2022 年は、米国クアルトリクス創業から 20 年・日本での事業開始から 5 年という節目の年でした。
今年の干支である壬寅(みずのえとら)は、「新しく立ち上がる」「生まれたものが成長する」年だとされています。師走も終わりに近づく慌ただしい日々の中、いま振り返りますと、クアルトリクスでは「発足」「成長」をまさに体現した年でした。
2022 年 4 月には、日本におけるエクスペリエンス管理 (XM) へのニーズの拡大対応と、自社従業員のエクスペリエンス向上を目的として東京オフィスを拡大移転。6月には国内データセンターを開設したほか、9月には大阪拠点も設けるなど日本における投資を拡大させました。
日本のお客様への対応をさらに強化するため、カスタマーサポートは前年比5倍、カスタマーサクセスは同3倍、XM 専門アドバイザーは同2倍と、従業員数も大幅に増員。XM の価値をよりよくご理解いただきビジネスの成長を促進したいとのお客様の要望に応えるべく、クアルトリクスの掲げる #OneTeam として奮闘した1年でした。
「発足」の動きは、製品戦略にも拡大しております。
11月にはブランド エクスペリエンスを管理する 「Qualtrics BrandXM」を、日本市場に対して本格提供を開始。国内での導入を支援するリサーチの専門家を新たに採用し、ブランド体験を向上させるための戦略設計からリサーチのデザインの設計、導入までを一気通貫でサポートする体制が整ったことから、この本格提供の開始に至りました。これで、既に日本市場に広く受け入れられている従業員エクスペリエンス管理ソリューション「Qualtrics EmployeeXM 」・カスタマー エクスペリエンス管理ソリューション 「Qualtrics CustomerXM 」と併せて、3つの主力ソリューションを国内市場で提供できるようになりました。導入企業様にとっては、ブランド体験・顧客体験・従業員体験を単一のプラットフォームで管理できることになり、個々の部門が顧客と断片的な接点を持つのではなく、3つのエクスペリエンスの組み合わせで相乗効果を挙げるという、一歩進んだ XM に踏み込んでいただくことも可能になりました。
その相乗効果をあげることを促進させるためにも、同月に従業員・顧客の各エクスペリエンスの関連性を把握し、ビジネス全体に最大の好影響を及ぼすために取るべき行動を特定できる新ソリューション「CrossXM」の提供も開始。製品戦略上でもXMを活用いただくシステムが整いました。
こうした動きが奏功したのか、2022年は多くの新たなお客様に恵まれた年ともなりました。三井住友信託銀行様、日鉄ソリューションズ様、資生堂様、ヤマハ様、NTT様と多様な業界のお客様からご採用いただき、XMの広がりを実感しました。また、新しいパートナー様にもめぐまれ、日本市場のエコシステムに沿って導入いただくような体制にまた一歩近づきました。
加えて、ウクライナ避難民の皆様が日本で本当に必要とされている支援の内容の把握、戦禍からの避難によるメンタルヘルス面での支援を目指し、日本財団様にウクライナ避難民支援プラットフォームを無償提供するなど、広く公共社会との関係構築にも邁進した年でもありました。
来年2023年は、十二支でいうと「卯年」、十干では「癸」となり、干支は「癸卯(みずのとう)となります。「種子が計ることができるほどの大きさになり、春の間近でつぼみが花開く直前である」「冬の門が開き、飛び出る」と言い伝えられていると聞きます。「これまでの努力が花開き、実り始める」年となるよう、来年も精進して参ります。
今外部環境を見渡しますと、新型コロナウィルスが第8派入りするなどその猛威もまだ残り続けています。世界的なエネルギー・資源不足も相まって、インフレが懸念されるなど、世界経済の先行きは不透明です。見通しの悪い世の中では、これまでの経験を活かすことができない状況に見舞われることもあるでしょう。そうした中、我々の提供するソリューションは、リアルタイムで迅速にお客様・従業員・市場の声を聞くことでき、日々変化するニーズに迅速に対応できる仕組みを提供するものだと思っております。
今後もさらに広く皆様にエクスペリエンス管理 (XM) ソリューションをご利用・ご活用いただけるよう、継続して体制の強化に努めて参ります。来年もどうぞよろしくお願いいたします。
【年末年始の営業について】
年内最終営業日:12 月 30 日 (金)
(12/31(土) 〜 1/9(月) は、休業とさせていただきます)
年始営業開始日:1 月 10 日 (火)
皆様が穏やかな年の暮れ、そして年の初めをお迎えになりますよう、クアルトリクス一同を代表しましてお祈り申し上げます。